時代区分について
バロック
クラシック音楽は紀元前の頃から存在しているといっていいが、現在いわゆる”クラシック音楽”としてよく聴かれているのは1700年以降に作曲されたものだ。
1700年というと日本では江戸時代、徳川吉宗が享保の改革を行っている頃。
その頃の大作曲家はJ.S.(ヨハン・セバスティアン)バッハ。
例えば↓
管弦楽組曲第3番 ニ長調「アリア」
J.S.バッハが活躍した時代はバロックに区分けされる。
バッハには息子が複数いて、音楽家として活躍した。
バロックの次は
古典派
ざっくり、バロックの後の約70年間(1750-1820年)
ハイドン、モーツアルト、ベートーベンがこの区分。
はっきりいってここがピーク。
「ザ・大御所」の時代でその後の作曲家はベートーベン超えをめざす。
古典派の次は
ロマン派
ざっくり、古典派の後の約100年間(1810-1920年)。
ポスト古典派。「ザ・大御所」の殻を打ち破るニューウェーブの作曲家がきらぼしのごとく生まれた時代。
日本では1825年に異国船打払例が出され、1894年に日清戦争が起こった頃。
シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、ブラームス、ヨハン・シュトラウス1世、ブルックナー、チャイコフスキー、マーラー、リヒャルトシュトラウス、ウェーバー、ヴェルディ、ワーグナー、プッチーニ、ヨハン・シュトラウス2世ら。
ロマン派の次は
国民楽派
ロシアっぽいとか、チェコっぽいとか、楽器の使い方でその地域・国の特徴を表したり、民謡風の旋律を組み込んだり、歴史的背景の意味から発想したりする作曲家が活躍した時代。
ムソルグスキー、ラフマニノフ、ドヴォルザーク、シベリウス、ドビュッシー、ラヴェルら。
国民楽派の次は
現代
1900年以降
古典に回帰したり、ジャズやロックを取り入れたり、映画音楽に進出したり、現在から約100年前の時代。
バルトーク、ストラヴィンスキー、ガーシュウィン、バーンスタイン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ブリテンら。
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※時代と作曲家の分け方は諸説あるが、当サイトでは『クラシック作曲家大全』日東書院を参考にした。